CultureGoodsでは様々な加工方法でオリジナルグッズを制作しています。中でもCultureGoodsが得意とするのが「シルクスクリーン印刷」と呼ばれるもの。素材への馴染みが良いため、耐久性が高く、あらゆる素材に加工できます。今回はその加工方法についてご紹介します。

 

 

シルクスクリーン印刷の歴史

1900年初頭にイギリス人がシルクスクリーン印刷の特許を取得したことが始まりと言われていますが、実はそのルーツはなんど日本の「着物」にあります。

着物の柄の出し方には様々な手法があり、糸の織り方のパターンで表現したり、よく耳にする「友禅染め」は布の上に動植物や人物などを描いたり、糸で布をくくって模様を出す「絞り」もあります。中でも「小紋（こもん）」と呼ばれるとても細かい柄の入った着物もありますが、模様の入った型を使って染められています。この模様は職人の手により１つ１つ細かく彫られた型紙を生地に置いて糊を上からのせることにより、彫られた部分は糊が生地に浸透して「防染」の役割をし、その後全体を染めることにより模様の部分が白く現れるしくみです。これをイギリス人が参考にして、型紙にシルク（絹）を使うようになったと言われています。現在ではシルクではなく、ステンレスや合成繊維で作られた網戸のようなものを用いられることが多くなっていますが、名称は変わらずシルクスクリーン、CultureGoodsでは「シルク」と表現しています。

 

シルクスクリーン加工のすべて

では、シルクスクリーンはどのように印刷されるのでしょうか。

 まずは型を作ります。電子データでロゴや会社のビジョンなどの言葉を配置し、透明なシートに印字し、乳剤が塗られた網戸のようなメッシュ版に固定します。黒い部分が最終的にはインクで色を出すところになります。

次に版全体に光を当てます。黒い部分は光を通さず乳剤が固まらないので、後の工程で版全体を水洗いすると黒い部分だけ乳剤が落ち、そこにインクがのると生地に色を染み込ませることができます。逆に周りの部分は乳剤が固まるのでメッシュ版の目を塞ぐ役割を果たし、その部分にはインクが染み込みません。

こうして版ができあがりましたが、もう1つ重要な工程は色の調合。もともとインクの色にバリエーションがありますが、各色の配合によって色は無限大に作れるので、コーポレートカラーなど指定の色に合わせることができます。

いよいよ印刷。版をTシャツにセットし、インクをのせます。先ほどの解説通り、版に貼った黒い文字の部分以外はインクを通さないので、印字したい部分の上の方に、インクを落とします。

スキージーと呼ばれる刷毛のようなもので手前にスッとインクを引きます。この一瞬で印刷完了なのですが、力の加減や運んでくるインクの量によって色むらができたり、うまくインクが生地に浸透しなかったりするので、ここは職人技によって綺麗な印刷が実現します。生地によっては二度繰り返したり、別の色がある場合は版を変えて印刷します。

印刷後は乾燥させて完成です。1枚1枚丁寧に折りたたみ、他のグッズと共に梱包してお届けします。

職人の技だからこそ多様な表現方法が生み出せますので、こだわりもぜひお気軽にご相談ください。

 

シルクスクリーンが映えるグッズ

CultureGoodsいちおしのシルクスクリーンが映えるグッズをご紹介します。

 

CultureGoods Original フォーマルTシャツ

スーツの下にも着られる上品なＴシャツ。資金調達などの大事なマイルストーンのお祝いに、大事な会社のロゴを、シルクスクリーンで丁寧な仕上がりであしらってみませんか？

 

折りたたみ傘

梅雨のシーズンや急な雨に役立つ折りたたみ傘。毎年1億近いビニール傘が消費されていますが、ほとんどは数回で捨てられてしまうもの。社員にマイ傘でスマートな出勤を薦めてみましょう。傘にもシルクスクリーン印刷でマークや言葉を印字できます。

 

クリアポーチ

アウトドア製品に使用されるテント素材を用いたクリアポーチ。野外でのチームビルディングなどアクティビティを企画して、会社のロゴ入りポーチと共に仲間との結束を高めませんか。シルクスクリーン印刷で対応できます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

シルクスクリーンの特徴は、布だけでなくあらゆる素材に印字が可能であることです。形状によっては難しいものもありますが、１つ１つ丁寧に仕上がりますので、こだわりのグッズに是非採用してみてください。